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【第5話:隠していないか?】
「こ、コウちゃん! わ、私を雇って!! 私のギフト『天啓の先を読む者』なら、絶対にコウちゃんの役にたてると思うの!」
セイラの言う言葉を理解するのに少し時間が必要だった。
「え? ……セイラはギフト持ちだったの!?」
この世界では、ギフトは100人に一人ぐらいの割合でしか授からない。
村にいた時にセイラがギフトを持っているなんて聞いた事が無かったので、オレは本当なのかと聞き返すのだが。
「本当よ! 私のギフトは『天啓の先を読む者』。正確に物事の予測ができるギフトよ!」
間違いなくかなり稀少なギフトだろう。『天啓の先を読む者』と言う言葉は全く聞いた事がなかったが、今の話が本当ならとても強力なギフトだ。
≪ほぅ。これは凄いギフトを持っているな≫
「ジル!? 知っているのか?」
今日はジルも妖精界に行っていたので、先ほど一緒に戻ってきていたようだ。
そのジルがギフトの事を知っているようで、突然話に入ってきた。
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