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【第6話:自己分析】
目の前の空間からまた草原の景色が見えると、先ほどと同じようにクイが飛び出してきた。
≪あれれ? 使徒様どうしたの~? な~んか異様に疲れた顔になってない?≫
オレたちもそれを先ほどと同じように出迎えたのだが、クイが開口一番そう言って無駄に高位の回復魔法が飛んでくる。
なんかデジャヴな感じがするのは気のせいか……?
そしてこの回復魔法は精神にも効くのか、オレの落ち込んでいた気持ちが軽くハイになる。
「あぁ……せ~め~て~! 落ち込むぐらい自由にさせてくれないかな!?」
無理やりハイな気分にさせられたオレは、もう何だかうだうだ考えているのがバカらしくなったので、獣人族の人たちに挨拶とこれからの事をさっさと話し始める。
「神獣セツナ……様がこちらにいるとは言え、よく移住してきてくれました。今までとはかなり生活様式が変わる事になると思いますが、サポート役の妖精たちもいますので安心して新しい生活を始めてください!」
などと適当なことを説明し、あとはまたリリーとルルー、それに妖精たちに丸投げする。
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