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【第20話:大きめの買った方が良いです?】
ギルドの近くに、少し高いが従魔もOKな良い宿があるという事だったので先に宿を押さえると、オレ達は皆で街に繰り出していた。
妖精女王のクイからの報告だと、穢れた勇者の3人はまだこの国に入ったところのようなので、本格的に動くのは明日以降として、軽く観光をする事にしたのだ。
リルラとヴィーヴルに強引に連れ出されたような形だが、リリーとルルーも口にこそ出さないが行きたそうにしていたので、たまには皆でこういうのも良いだろう。
「コウガ様! さっきからよく見るアレはなんですか?」
屋台でこの地方の果物などを買ったりしながら歩いていると、リルラがトリアデン王国ではあまり見かけない看板を指さして尋ねてくる。
「学術都市セデナで見かけた事があるような気がしますが、何でしょうか?……にゃ」
「道具屋か何かだった気がする……にゃ」
「おしいかな? あれは魔道具工房のはずだ。うちの国だとセデナに数軒あるはずだけど、ここは店舗も併設してるみたいだし、少し見ていくか?」
リリーとルルーも見かけた事はあったようだが、セデナの工房は確か店舗を併設していなかったはずなので、入った事がなく何の工房かまでは知らなかったようだ。
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