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俺達が店に着き、同級生を探し辺りを見渡していると、「よおー! 久しぶりじゃねか!」
当時、部活で一緒に汗を流した同級生が、手を上げ左右に振る。こちらもまるで写し鏡のように手を上げ振った。
「本当に久しぶりだな、五年ぶりぐらいか?」
俺は早足で駆け寄ると、堪らず手を前に出す。
「そうだな、最後会ったの大学卒業前だからな」
同級生は、俺が堪らず出した手を間髪入れず握った。
「あ! やっぱり、彼女も一緒だったんだな」
同級生が俺の後ろを覗いて、彼女を見ると茶化すように言った。
「ああ、今俺達同棲してるんだ……」
俺は照れくさそうに足元を見ると、痒くもない後頭部を掻いた。
「おい! おい! まじか! 詳しく聞かせろよ」そういうと同級生は、強引に肩を組んだ。昔から、強引なところは変わってないな、その瞬間「おい! そろそろ部屋に行くぞ!」と幹事から声がかかった。
「まあ、座ってから詳しく聞くよ」
そう言うと同級生はにやけ顔を残しながら先に部屋に入って行った。
俺は振り向いて彼女に「行こうか」と気まずそうに言うと、彼女は「うん!」と微笑んでくれた。俺はその笑顔に安心して、強引に捕まれた肩を押さえながら部屋に入った。
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