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「龍は、この女しか駄目なのね。そしてカミカミ男爵も、もうすぐきっと現れるわね」
満子は呆然と傍観していた。
腰が抜けて、床に座り込んでいた。
もう、この場から去る気力もない。
むしろ最後まで見届けたい。
どうせ、伴侶であるカミカミ男爵がやって来るのは目に見えている。
この龍がいつも二人を結びつけるのだから。
磁石のように………。
離れたくても離れられない。
自分の意思ではどうにも出来ない。
まして、周りが反対しようが関係ない。
運命とか、縁とか、そういうレベルではない。
もっと大きな力が動いている。
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