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きっぱりと言い捨て、満子の前でカミカミ男爵は彩夏を抱いた。
ちゃんと俺を見てろよって満子に念じながら……。
他の女を抱く旦那を愛せるか?
それを許せたら本当の妻だぞと言わんばかりに……。
何が愛なのか、何が肉慾処理なのか、どれが恋で、どれが本物かもわからない。
とにかくカミカミ男爵は束縛を嫌う。
独占しようとすればするほど、うざがられる。
だからこそ、懐の広さが必要。
女は男の意のままに弄ばれて、なんぼなのだろうか?
見抜きもされなくなればそれまで。
もはや、カミカミ男爵が彩夏に飽きてしまうのを待つしかないようだ。
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