あなたの旦那様、お返しします。

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「じゃあ、どうすればいいんですか?別れてくれるんですか?」 彩夏は開きなおった。 めんどくさいと思った。 「別れるわけないでしょ…。妻の座ってのは、不動なのよ。だけど、カミカミ男爵が浮気をやめるかといえば、それは無理よ。そもそもエロスの神様なんだから、その道を極めないといけないんだから」 そう言って満子は深い溜め息を吐いた。 彩夏も何だか気持ちが沈んで涙目になっている。
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