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居酒屋を過ぎ、商店街の近くを歩いていたところ一人の男性に会った。彼はとても優しく、名前はヒデアキさんという。妻と二人暮しで子供はいないらしく、くるみに会えて嬉しそうだった。ヒデアキはくるみのことを引き取ってくれると言ってくれた。くるみはミオさんのところと同じようにならないかと心配だったが、ヒデアキが家長なのだから心配はいらないと安心した。
彼の家は2階建てアパートだった。奥さんも温かく迎えてくれた。
「くるみ、何かほしいものはないかい?」
「ぬいぐるみさん!」
そう言うと、ヒデアキたちは買ってきてくれた。二人は本当に優しかった。くるみは、ここで新しい人生を歩むのかと楽しみにしていた。
二人は小学校の手続きなどもやってくれようとして、準備もしてくれた。赤いランドセルを買ってくれ、筆箱も買ってくれた。
「♪1年生になったら、1年生になったら、友達100人できるかな♪」
3人で歌を歌ったりなどして楽しい日々を過ごせるようになった。
くるみは自分を温かく迎えてくれる家族を見つけられて安心した。
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