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サクラ
テッテッテッテッ
ドタドタドタドタ
「はい!ご注文のデミグラスソースハンバーグです!」
「ありがとう、サクラちゃんはいつも元気だねー」
「ふふふ」
「サクラー、1番テーブルのお客様にミートソーススパゲティお願い!その後、5番テーブルのお客様のご注文を受けて!」
「はーい!」
朝からせわしなくレストランを駆け回っている少女がいるレストランは、そう、あのミオさんのところだ。そして、駆け回っているのはサクラという8歳の少女である。
ある日ミオとお父さんはサクラについて話していた。
「サクラが家に来てから賑やかになったね」
「そうだな。やっぱり小さい子はいいんだな」
「そういえば、くるみちゃんを見たらサクラが家にやってきた時のことを思い出したよ」
「あー、あの日は雨が降ってたんだよな」
「そうそう、子供ができなくて悩んでたところに養子として来てくれたんだよね」
そこへサクラがやってきた。
「何話してるのー?そういえばこの前小さい子が来てたみたいだけど、どこに行ったの?」
「くるみちゃん?お父さんのせいでどこか行っちゃったの!」
「おいおい、俺のせいかよ」
「だってあなたが……………」
二人が話してる間、サクラはふと思った。
「(くるみ?)」
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