「となりの席の彼女」

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そして・・それが、僕にはたまらなくイヤだった。 彼女が隣の席であることも、そのことに気づかれないこともイヤだった。 僕は彼女と「同類」に見られることが、不愉快だった。 誰もそんな風には見ないし、 僕が嫌がっているとは、誰も思わないだろうけれど、 とにかくイヤだった。 その理由は自分でも分かり過ぎるほどにわかっている。 彼女は、僕自身を映す「鏡」のような存在だったからだ。 僕のクラスにおける悪い部分が同じだった。 誰とも交流を持たない、つまり無口。互いに友達がいない。
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