コーヒーはブラックが楽だけど

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 言われた通り瑞希は寄り道をしないでまっすぐ家に帰った。  母が洗い物をしていた。 「あら、お帰り。お風呂沸いてるから入っちゃいなさい」 「はぁい。――あれ、蒼はいないの?」 「普段だったら母が洗い物をしている横で手伝っている」のだから、至って素直に問いかけた。 「あー、あの子も今日は夕食いらないって。出かけてるんだろうね」 「そうなんだ」  先にお風呂に入ることにした。そそくさとリビングを後にする。
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