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パンケーキを2人で食べていることは当然内密にするが、事実だけは聞かれたら言ってもいいように約束した。「友達と行った」と。
食べ終わった頃、瑞希の携帯に母から連絡が入ってきた。
「――あ。お母さん、ネギとツナ缶買い忘れたんだって。代わりに買ってきてって……無理だったら蒼に頼めないかって言ってるよ」
「ふーん、俺が行ってもいいよ? ややこしいことに一緒にいるから」
「ね。ややこしいことに。――でも、帰りに会ったことは変わらないから、一緒に行く?」
「たまにはそうしますか」
2人はカフェを後にして、近くのスーパーに立ち寄った。
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