第9話 準備の時

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【これはいわゆる病気だと思ってください、デルト様の家系は全員が頭いっちゃってますから】 「ひどいなぁ」 「はっはあははっは」  ロンバートはくるったように笑いだす。  そして突如涙を流しながら、笑う。  まるで、涙を隠すかのように笑い。  彼はデルトの背中をばんとたたく。 「おめーは俺様がいっぱしの冒険者にしてやる」 「Cランクの冒険者に言われても」 「ああ、そうだったな、俺様は今まで植物状態ってやつだったんでな、最近なんだよ起きたの、きっとこの世界を変える為に起きたんだろうなぁ」 「ええええええええええええええええ」 【まじですか】  2人は驚愕し、  心臓を爆発させてしまうのではないかというくらいに、目玉を大きくした。  どのくらい寝ていたかは知らない、それでも長い長い間。  ロンバートは眠り続けて、こんなタイミングよく起きだした。  そしてあれだけの強さ、植物状態になっていなければ、もっとすごいランクにいっていてもおかしくない。 「はっはは、しごくぞ」  そこには鬼教官がいた。  ロンバートとデルトが〈山嵐の草原〉に降りる。  トラックは逃げるようにヴェルサスを引き連れて行った。  そこら辺でトラック操縦訓練の為に運転していた。  親父、お袋、死なないように強くなります。  お日様はとても綺麗でした。
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