第10話 最強への修行の道筋

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「師匠と弟子とはそういう関係だ」 「まじすか」 「口ごたえか?」 「そこは判断してくださいよ」 「なら口答えだ」 「って権力横暴」 【権力とは偉い人が持つものです。現在ロンバート殿はデルト様の権力者であられます】 「いつのまに戻ったの、お前はトラックの運転を練習していろ」 【ちょうど補給に参りました】  という感じで一日が経過した。 「なぁ、ロンバートさん、たまにはうまい飯を食いに行こうよ」 「だめだ。今日の夜ごはんはワカメだけだ」 「なぜにいいい」  今日の夜ごはんはワカメだけでした。  ちなみにロンバートさんは牛肉のソテーを食っていたってこの人ウシの肉ばかりくってるぞ。 「では今日の修行を始める。長弓の基本からだ。走りながら的を射ろ」 「それなら得意だぜ」  とデルトが意気込んで叫ぶと、ロンバートさんはにやりと口の形を変形させた。 「って的も走るんかい、しかもバレットが変なもん動かしてるし」 「あれは古代の産物でドローンと呼ばれるものだ。そのドローンが的を移動させさり、宙にうかしたりする。コントロール者はバレット殿だ。以後よろしく」 【以後よろしく】 「ぶっ壊すぞ」 「ぶっ壊したら、修理費をいただくから、そこも考えとけ」
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