第10話 最強への修行の道筋

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 そんな感じで、デルトは衣服と下着を脱いで全裸の状況だ。  衣服はたき火で乾かすとして、さすがの全裸はまずいので、マントを羽織る事とした。 【それがいわゆる裸マントというやつですね】 「そんなの聞いた事ねーし卑猥だな」 「首都にはそのような人がいると聞いた事がある」 「以外と本当だった?」 「という噂だけだ。裸をマントでかくし、女子の前で男の大事な所を見せる輩が増えているらしい、とはいえ俺様が眠る前の話だ」 「それは恐ろしいな、女子の敵だな」 【そういうのを変質者と呼ぶらしいです】 「らしいじゃなくて断定せよ」 「ロンバートさんあなたまさか」 「俺様は変質者じゃない英雄【ヒデオ】だ」 「たぶんそれ字間違ってます」  そんなとりとめのないやり取りをしながら。  草原の真ん中で雑魚寝しながら。  デルトは色々な事を思っていた。   しばらくはこの村で自分を鍛えながら冒険者としてのランクをあげていこうと思う。    後は機械乗りとして、名をはせたいしヴェルサスの謎も解いてみたい。  現在、デルトの夢は肥大し膨大な夢へと広がっている。  そしてうつらうつらとその日を終えた。  夜の中月が何個も光っていたが。  今日は変な夢を見る事はなかった。  ゆっくりと眠れて、全身は裸でマントを着ている。  まだ冬の次期ではない為。  春から夏にと変わっていく季節でもある。
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