第11話 最後の試練(肉体修行)

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【だから無理ですといったのです】  デルトは一人で考える。  目の前のロンバートは生身で機械人形を倒してしまう猛者である。  現在木剣を持っている。  盾は持っておらす。 「1ついいか? 長弓も使っていいのか? とはいえ急ごしらえだがな」 「勿論いいだろう」  ロンバートはゆらりと剣を構える。  デルトはゆっくりと木剣を構える振りをした。  即座に長弓に装備を変更する。   先が丸っこくなっている矢でロンバートの眉間を狙う。    矢は風を切るように突き進みロンバートの眉間には突き刺さらず、彼の木剣で弾かれる。  だがそれでは終わらず、デルトはダッシュをする。  木剣に装備を変更する動作、つまりフェイントを見せて。  また長弓で至近距離から発射する。  それもロンバートは2回に分けて発射された矢を見定めると、まるで神業のように矢を叩き落す。  デルトは簡単には諦めない。  長弓を空に放り投げると木剣を装備し、叩き付けるように振り落とす。  ロンバートも木剣でガードする。  と見せかけて。   空から落下してきた長弓をキャッチする。  至近距離、もはや零距離から、発射。  ロンバートはぎょっとした瞳になり2発を弾くも一発は首をぐねりと動かしよける。  デルトは後ろに下がって、思いっきり走り、また長弓を連射する。
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