第11話 最後の試練(肉体修行)

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 そしてまたダッシュしてロンバートの零距離に入る。  それを、何回も何十回も、気付けば何百回も攻撃していた。  不思議とデルトの体力は底がなかった。 「はぁはぁ」  最初に息切れをしだしたのは、以外な事にロンバートだった。 「お前どれだけの体力があるんだ。化け物か」 「体力? スタミナ? そういったものならすごく鍛えてきたぜ、それを知っているのはバレットっていう師匠だよ」 【はいです。わたくしはデルト様のお父様とお母さまから、しごきまくれと言われてきましたからね、まぁロンバート様よりは厳しくないですが】 「は、はは、次で終わらせる」 「って攻撃してくんのかい」 「方針の変更だ」  ロンバートはこちらを睨む。  最初立ち合いしてきた時に見せてきたものだ。  ロンバートの周囲を鬼のようなオーラが漂い始めた。  彼は2本の木剣を握りしめた。 「基本俺様は二刀流が好きでな」 「そんな気はしていた」 「だが攻撃はしない、カウンターだけやらせてもらおう」 「そうしてくれ」  2人の意識という気配という、不思議なオーラのようなものがぶつかり合う。  空気が唐辛子のように辛く、赤く染まっていく。  2人は同時に動き出した。  デルトが地面を蹴った。ロンバートが地面を蹴った。
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