第3話 最初のクエスト

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 なぜなら今年で15歳になるのはデルトとカナエだけなのだから。 「爺さん、スライム狩にきたよ」 「きたよ」 【グネリスライムとは、ぐねりと攻撃してくる事から名付けられました】  勝手な説明を始めるバレットを放っておいて。  爺さんの説明で離れの畑に向かわされた。   どうやら爺さんは仕事が忙しくて、案内する事は出来ないと言われた。  デルトとカナエは2人揃って、その畑に到着して驚愕する。  確かグネリスライム討伐という内容だったはず。  ようやく事の重大さに気付くのだ。 「あの紙に数は書いてあったけ?」 「書いてなかったと思うよ」 【そこをちゃんと見なくてはいけない、それが大人の社会というものです】 「よっしゃ、鍛えるには十分」 「そうね」 【無謀もしかり、悲しみもしかり】 「そうだバレット手出すなよ、これからが俺たちの修羅場だ」 【了解しかり】  グネリスライムの数およそ100体。   【グネリスライム、それはヒル型のスライムとされておりまして、普通のスライムはアメーバ状のもの、びちょびちょ系とされ、グネリはグネリとヒルのように動くことから名付けられ、基本的な攻撃はタックルしてくるだけです】 「よし、分析ありがとう、バレット」
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