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第11話 最後の試練（肉体修行）
デルトもいつしか真似て、明朝体操をするようになった。
【明朝体操とは、遥か昔ラジオ体操と呼ばれてきた体操を改良したものとされております】
「なるほどな、バレットの助言はありがたい、デルト見習え」
「この機械のあんぽんたんをどうやって見習えと？」
【失礼な、わたくしはあんぽんたんではありません、バイオレンスな機械です】
「バイオレンスってどういう意味？」
【全身が血塗れでも戦う人間の事です】
「お前は血塗れじゃねーだろ」
【この銀色のフルメタルボディーはロボットにとっては血塗れなのです】
「やはりバレットは戦士だな」
【お褒め頂きありがとうございますロンバート様】
デルトは頭を押さえて悶絶していた。
「ここまでよく耐えた。一か月という長い間お前は修行してきた。そして俺様の修行に耐えた。最後の試練を与える」
「意外と一か月も経ったんだな、色々あったからなぁ」
【よくがんばりました】
「俺様に一撃与えるまで休憩も与えぬ。俺様はすべてをガードする」
「まじか」
【無理ですね】
「うぉい、バレット、お前は俺の相棒だろう」
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