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『じゃあさ、これからいっぱい写真撮ろう♪二人で。』
テーブルの上の華澄ちゃんの右手に、自分の右手を重ねた。
「うん。でも…。」
華澄さん、やはり浮かない顔。
『終わっちゃったものはもうしょうがないでしょ?だからこれから先、一緒の写真を、ちょっとずつ増やして行こうよ♪ね…?』
「それって、優等生の回答…。」
『はぁ?何それ…?』
「えっ?」
『じゃあさ、今更かもだけどぶっちゃけるよ!わたし、写真あんまり好きじゃない。もちろんプリクラも。でも、華澄と二人だから撮ってた。華澄のなら、華澄と一緒のなら欲しかったから…。』
「そう…なの?」
華澄ちゃんが驚いた様子で尋ねた。
『嫌いじゃないけど、あんまり好きじゃない。写真は、撮られるより撮りたい人だから…。』
「そうだったんだ…。」
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