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『ゴメン、またやっちゃった…。』
「えっ?また…?」
『うん…。夢中に…なり過ぎました。ゴメンね。華澄、痛くなかった?』
「うん、全然大丈夫。気持ち…よかったし。(照)」
わたしのTシャツの胸元に顔を埋めて、ぼそぼそと話す華澄ちゃん。
“はぁ……。
あんだけ無防備な姿を見せたあとなのに照れるとか…。
本当可愛い過ぎるだろ。”
『華澄…。』
「何…?」
『この感じ…余所では止めてね。』
「この…感じって?」
華澄ちゃんがわたしの目線まで上がってきて、顔を覗き込む。
『何て言ったらいいかな…。うーん……。大胆だったり可愛かったり、今みたいないろんな表情を、他の人には見せないで!ってこと。』
「うん。分かったけど…。」
『生徒会の副会長で女子陸上部の部長で、それでなくても目立ってるんだからさ…。本当…少し自覚してね、マジで。(泣)』
「うん…。」
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