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2月という、まだ寒さも和ぐ気配のないこの季節には珍しく暖かい日だった。こういう日の事を“小春日和”というらしい。
実際春に使うんじゃなくて春みたいな陽気だという意味で使うそうだ。つい最近知った。
んーっと背伸びをしてばたりと後ろに倒れる。所謂サボリだ。
ここは学校の屋上に匹敵する昼寝スポット。校舎の裏にある大きな木の根元。私が見つけた。
夏は涼しいし、冬はたまに覗く今日のような柔らかい日差しがひらひらと届いて、とても気持ちいい。
そして、この冬らしからぬ春麗らかな今日、2月14日。
私はふられた。
【 小 春 日 和 】
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