第1話 贈物

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え?専属執事って誰だよって? あー、まあ、俺が王太子殿下への御目通りを済ませた後から付くようになってな… 職務に忠実なのはいいんだが、何分無口なもんだから、名前とすごく有能かつ優秀な事以外何も分かっていないんだ。 俺の専属執事、レヴィン・レノス・バルムンクスは、バルムンクス子爵家三男で、家系的に優秀な人材の派遣を行なっており、よほど気に入った者でなければ、本家の血筋の者を派遣しない事で有名。 俺の場合、上の兄2人が学園に入学した事で、双子である2人に付いていたレヴィンの手が空いてしまい、2人が学園におり、尚且つ俺が学園入学するまでの間、限定で俺に付いてくれる事になったんだ。 だから、レヴィンに気に入られたというより、兄2人のオマケ兼つなぎとして、運良く専属執事になってもらえたってだけの話。 俺自身が評価されたわけではないからな… そんな経緯があるものだから、何となく接しづらくて、今の今までロクに話していないんだ。 それと、さっきサラッと言ったが、上の兄2人は双子だ。 分かりやすく説明すると… アスタルノード:兄で長男 リュードベスク:弟で次男 二卵性の双子の為、2人とも10歳での学園入学の際は2人とも同学年、それも同じクラスになっている。 性格や見た目は違うのものの、適性属性や身長・体重、食べ物の好みなどは一緒。 好みの女性も違う為、好きな人の取り合いになる事はない。 と言った感じになるな。 好みの女性が〜やらは、聞いてもいないのに自己申告してきた為、知っているだけのことだ。 ちなみに、そこをもっと詳しく話すと… 2人とも見た目が良い為、学園でかなりモテるが、 ルノは真面目で何事にも一生懸命かつ恋愛に不慣れな子が、リューはしっかり者(頼れる人)でお姉ちゃん気質で甘え上手な子が好きな為、のらりくらり・ひらりひらりと上手くかわしつつ、好みの子を探してる 2人ともS気質で、タイプは違うものの、好みの子にはたまに悪戯したくなるし、凄く一途で、狙った獲物は逃がさない系の男の子 ウィルの場合、凄く一途で、狙った獲物は逃がさないが、逆に獲物に逃げられないよう縛られて(囲われて)しまうタイプ 今世でも翠とは恋人関係とはいえ、長年共依存関係にあったからか、お互いがお互いを求め、離れる事が出来なくなっている 無理矢理引き剥がそうとすると、割とチートな能力でボコされる、もとい半殺し…皆殺しにされてしまう為、良くも悪くも触らぬ神に祟りなしを地で行くタイプ って感じになるぞ? あんまり要らない情報かもしれんが、一応な。
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