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「ご馳走さまでした。」
『ご馳走さまでした。』
食後の挨拶が終わり、各々席を離れていく。
「行ってきます、父上、母上、メル。」
「行ってきます、父上、母上、ルー。」
「「行ってらっしゃい、アル、リューク。」」
「行ってらっしゃいませ、ノル兄様、リュー兄様。」
何処に行くのか、よく分からなかったが、空気を読んで俺も2人を見送った。
年齢的には、学園に行っていておかしくないが…此処から通うには少しばかり遠すぎるのでは?
まあ、帰ってきた時にでも聞けばいいか。
2人とも、少し急いでるみたいだし。
引き止めるのはちょっと、な。
2人を見送った後、お母様と別れた俺はお父様に付いて、執務室へ向かっていた。
ちなみに、朝食は頬が落ちそうなほどに美味しかった。
焼きたての丸パンに、トロトロのオムレツ、カリカリのベーコン、クルトン入りのコンソメスープ、朝取れ野菜のシーザーサラダをアッサムと共に味わい、食後のデザートはガトーショコラ。
一番好きなデザートが出てきたものだから、思わずわぁっと、歓声をあげてしまってな。…非常に暖かい目線を向けられる事になって、凄く恥ずかしかった。
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