第4話 事実①

9/24
前へ
/238ページ
次へ
あんな事が無ければ、君は両親に溺愛されていたと思うよ。これは確信を持って言える。君の名前をどうするか、彼女と仲良さげに考えていたし、私との話し合いの時もしょっちゅう話題にしていたから。 私もその話を聞いて、こんな名前はどうかと提案したりして… その頃の彼は目を輝かせて、子供みたいにはしゃいでいたよ。 嘘じゃないからね?信じがたい話かもしれないけど。表情筋は相変わらず殆ど働いてなかったけど、目からはよく読み取れたから。結構分かりやすかったよ? 君は容姿は母親似だけど、表情筋と体質は父親そっくりだ。君、表情筋は兎も角、筋肉が付きづらい体質だろう? これは君を抱っこした時に気づいたんだけどね。君の父親も筋肉は付きづらかったけど、結構しっかりした身体だったから。 今は運動不足と栄養不足で痩せぎすだけどね。 君の場合、栄養不足を何とかすれば、君の父親の現役の頃並みにはなれるだろう。 魔法に関しては、君の母親は学園でもトップクラスの魔法師だったからね…それがしっかりと遺伝してるからこそ、かなり使える訳で…そうなると、適性属性数も結構多い方なんじゃないかい?
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加