第5話 事実②

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…まあ、姫とか可愛いとか、その辺は一旦スルーするとしても、本当に長かったな。 いや、まあ、それだけ話す事があったって事なんだろうが… 「いえいえ。此方こそ、このような機会を設けていただき、誠にありがとうございました。 お父様に話していただかなければ、一生知る事が叶わなかったであろう事が沢山ありましたし、知る事が出来て本当に良かったなと心から思います。 …次は俺が話す番だとは思うのですが、お父様もお疲れでしょうし、普段は大変お忙しいでしょうから、お父様の御都合が宜しい時に、此方にお伺いさせていただき、お話させていただこうかと考えております…宜しいでしょうか?」 話す側は勿論、聞く側も結構疲れたからな。 正直言って、今から俺の話をするのは面倒い上に疲れるから嫌だし。 だから、それっぽい理由付けてまた別の機会にって事にしたが…果たしてどうなるかな? 「んー、そうしたいのは山々なんだけど… 私の仕事の都合上、今日明日は何とか休みが取れたけど、それから先は半年ぐらい、殆ど休みが無いからねぇ… 今日は流石に疲れただろうから、無理に話せとは言わないけど… 出来れば、明日にでも話してくれると助かるなぁ… 急かすようで大変申し訳ないんだけど、本当に色々と立て込んでてね。 明日は君が学びたい事や学ばなければならない事、将来の夢…これはあればの話だけどね、学園に通うならどの学科が良いか、という話をしようかなと思っていたんだ。 その話の後にでも、君の話を聞きたいんだが、やはり難しいだろうか?」
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