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「はい。ではセバスさんとお呼びしますね。俺は…ウィメルタス・レノス・スノッドル。昨日より此方でお世話になっております。…此方こそ、これからよろしくお願い致します。」
「ご丁寧にありがとうございます。…しかし、1つ苦言を呈させていただきますと…使用人に、さん付けや敬語は不要でございます。」
「あ、う~ん、それは、でも……分かりました。では、セバスと呼ぶ事にします。…でも、敬語だけはやめられないです。その…素の口調がかなり悪いので、あまりそちらで話したくないと言いますか……引かれないか心配なので…」
「そうでしたか…ですが、問題ありませんよ。これから徐々に改善していけば良いだけの事です。…試しに一度話していただけますでしょうか。程度の方を確認させていただきたいのです。」
「…ああ、うん、分かった。しっかし、まさか俺が坊っちゃまと呼ばれる日が来るなんてな…思ってもみなかったぜ。これもお父様が俺を養子にしてくれたからこそなんだろうし、お父様には凄い感謝してるんだ。
…俺、人間って生き物があんまり好きじゃないんだ。むしろ嫌いなぐらいで…
人間不信、とまでは行かないけど、積極的に他人と関わりたいとは思えないんだ。
でも、此処の人達は皆んな良い人ばかりで、こんな奴でも暖かく迎え入れてくれたから…
信じてみようかなって、もしかしたら好きになれるかもって…裏切られたりしないかもって、思ってて…
素だと敬語の時よりも上手く話せない上に、キレるともっと口が悪くなるから…敬語で通しておきたかったんだけど…えっと、どうだった?」
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