第5話 事実②

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翌日、俺はお父様と、長い時間を掛けて、色々な事を話し合った。 前世の事は勿論、これから学びたい事、学ばなければならない事、将来の夢…本当に色々な事を話したな。 前世の事は前に話した事とほぼ変わらない、もう少しだけ詳しく話したぐらいだから、カットさせてもらうが… これから学びたい事…というかやってみたい事については、俺の適性属性に合った魔法訓練や剣術・馬術・体術等の戦闘系訓練、家庭教師によるちゃんとした指導を受ける事…とかまあ、色々。 逆に学ばなければならない事…つまり、強制習得事案については、マナー全般、言葉遣いの改善(貴族言葉の習得とかかな、この場合は)、教養を身につける事、ダンスレッスン、独学ならではの偏りがちな知識の軌道修正…など、その他諸々。 将来の夢については、まあ、一応騎士を目指していると言う事は話した。その理由も。 …俺についていた乳母が、高位の騎士の可能性が非常に高く、再会を約束した為、どうにかして探したいが、手掛かりがあまり無い。 それに、あの乳母がやっている仕事はどんなものか気になってたから、前から一度見学してみたいと思っていたし。 前々から、俺のスキルや適性属性数は騎士向きなのではないかと考えていたからな。 武器についてはやってみないと分からないが… 実父の血を引いているのだから、多少なりとも出来るのではないかと、魔法に関する面での遺伝の強さを考慮して、昨日の話から色々と考えてみた結果、騎士を目指してみてもいいんじゃないかって結論に至った。 …まあ、そんな感じの話をしてみたら、あっさりと、いいんじゃないかなぁって認めてもらえたというか理解を示してくれた。 やる気があるならそれを後押しするのが親ってものさ、とか… お父さん昔から、やる気のある子は結構好きなんだよね。とか… そんな感じの理由を話しながら、な。
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