第5話 事実②

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他にも、便宜上悪女と呼んでいたけれど、実際の彼女はそこまで悪女ではなかったんだよ。と言い出して、悪女とその子供達に関する話をしてきた。 此方も出来るだけ纏めてみたが、話自体が長かった為に、そこまでコンパクトにはならなかったが、大体こんな感じだ。 悪女の子が死産したのは、バチが当たったからだと、話す奴もいるが、そもそもその子は、誰の子とも知れないと思われていた。 何故なら、その子は長男を産み、男遊びがめっちゃ激しくなった頃に産まれた子だから。 本当は当主との間に生まれた、正真正銘の子だったが。死人に口なし、の為、その事実が当主に知らされる事はなかった。 知っていたのは、悪女と悪女を診察した医師だけ。 まあ、私はその医師にその子の血縁関係を調べてほしいと、事前に依頼していたからね。 まさか死産になるとは思ってなかったから、医師に遺体が腐食する前に、遺体から血を採取してもらい、専門的な魔法で鑑定してもらった結果、何とか知る事が出来たから良かったものを… あの時は本当に予想外の事態で、情報収集にかなり苦戦したのをよく覚えているよ… としみじみと語られ、それ以上詳しくは話してくれなかった。 はぁ…全く纏めるのは大変だな。 さて、次に行くぞ。
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