第5話 事実②

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【長女:エカリーナ・レノス・ミラドゥゲル】 両親の良いとこ取りをした外見だけなら美少女だが、母親の遊び人な所を色濃く継いでしまったようで、幼いうちから眉目秀麗な子にばかり関心を持ち、平凡な子・不細工な子には目もくれない…そんな子に育ってしまった。 元は眉目秀麗である父親が大好きで、初恋も父親、ガチで結婚したいぐらい惚れていて、近親相姦超ウェルカムな…かなり行き過ぎたファザコン少女だった。 だがしかし、父親には母親とは別に最愛の人がいて、その人とその子以外にはあまり愛情を向ける事はないと知り、父親以上に良い方を見つけて、父親に泣きべそかかせてやるんだから、という斜め上な発想にいたり、今では立派な重度の面食い尻軽女になってしまった。 柔軟性は高かったものの、運動はからっきし。 頭は長男よりはマシなものの、三男には劣る。 魔法は適性属性に土属性と幻惑属性があったが、相手を躓かせる程度の穴が掘れたり、ほんの少し魅了(チャーム)が使える程度で大したことはない、小物感溢れる仕様。 淑女としての教育での評価は、前世での5段階評価で言うなら1、つまり最低点。 手先が大変不器用で、音痴、少しでも楽器を弾くと指が攣る、詩才壊滅的、リズム感ゼロ、ダンスではステップもロクに踏めず、その癖しょっちゅうパートナー役の足やドレスの裾を踏み、ドレスや相手の靴を駄目にしたり…他いも色々とやらかしているが、此処まで来ると呪われてるんじゃないかとか、ちょっと可哀想過ぎないかと思われる程。 本人は色恋…というか美形の男性に夢中でアプローチをかけては、己の残念過ぎるスペックの為に敢え無く玉砕というのを、幾多繰り返し、それでもめげないへこたれない諦めない、むしろ能天気…脳内年中お花畑なんだから…まあ、まるで救いようがない。 同情しようにも、ビッチの片鱗見せ過ぎて、その巻き添えを食らいたくないからと、どんどん人が離れていき、最後には同情する人すらいなくなり、周りに嘲笑される…そんな人間。
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