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それに笹塚は、今日はとうとうぶちキレて、気がついたら酔っ払いを射殺してしまっていた。
何発も銃弾を食らって、酔っ払いは血まみれで死んだが、しかしその時同時に、笹塚も頭を爆発させていた。
笹塚の肥大しきった巨大な頭部は爆発すると同時に、その脳みそを交番内にぶちまけていた。
頭が爆発した手に拳銃を握った警官はしばらくヨロヨロ動いていたが、そのうち倒れてそのまま絶命した。
だがその数分後、交番は爆破されてしまい、笹塚と酔っ払いの死体はバラバラになってしまったのだった。
爆破は、何者かが交番に仕掛けた時限爆弾が爆発したことによるものだった。
もはや人体もバラバラなら、交番の建物もテーブルも椅子もバラバラになり、そこは完全な廃虚と化していた。
しかし太古の昔には、ここには元来、何もありはしなかったのだから、これは元に戻ったというべき状況かもしれない。
だがそこへしばらくして、笹塚の妻がやって来た。
旦那に会いに来たのだろうが、しかし旦那のバラバラ死体や、この交番の惨状を見て、何かを悟ったような顔をした妻は、その廃虚と化した場所の瓦礫の中を歩き回り、やがてボロボロになった壁に、例の奇妙で下手くそな絵を書き始めた。
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