アルス・アマトリア3
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「来い」 腕を掴まれ、強い力で引っ張られる。 ほとんど無理矢理部屋の奥へ連れて行かれて、開いた扉の向こうは寝室。 玲は、ベッドの上に乱暴に押し倒された。 舞い上がった空気の中に、かすかに漂ったのは……拓斗の匂い。 は、と玲は我に返った。 拓斗の不在に、拓斗の寝室で、そのベッドで秋也と情事にふけるなんて最低だ、と。 拓斗と秋也、二人に不誠実な、自分勝手だった己を強く悔いた。
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