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いやいや待て待て
俺は拒絶と死ぬことを覚悟で想いを伝えたんだ
こいつのことだからどうせ
友情とか
そういうのと間違ってるんだろ
「俺ずっと嫌われてると思ってて…だから…死ぬなんて言わないでくれよ…泰成…」
なんでそんなこと言ってくるんだよ
「俺は…」
いやだ
聞きたくない
怖い
幸せが襲ってくるんだ
「泰成のことを…愛してる…」
どうして握られた手がこんなに熱いんだ
どうしてこんなに輝いて見えるんだ
どうして幸せが襲ってくるんだ
幸せってなんだよ
押しつぶされるほどの重みを持ったものが幸せなら
俺はそんなもの一生いらないのに
どうしてこいつはこんなに押し付けてくる
逃げて
かわして
耳を塞いで
目を閉じて
拒絶してるのに
どこまでも押し付けてくるんだ
「…俺も…好きだよ…勇気…」
こうして
ゴミみたいな俺とクソ勇気は付き合うことになった
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