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小さい頃から、当たり前のように動物の声が聞くことができた。
その能力は普通の人にはなく、とても特殊なものだった。
動物が何を話しているのか。
何を訴えているのか。
どんな感情で人間と接しているのか。
人間のように動物にも気持ちがあった。
だが、俺は聞こえるはずの動物達の声にずっと耳を塞いでいた。
彼らの声を聞くたびに、俺という人間を否定されてるように感じた。
姿も違うし、言葉も違う。
獣と人間が分かりあえるわけないと思っていた。
そう、エルドに出会うまでは…。
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