プロローグ 

2/4
107人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
小さい頃から、当たり前のように動物の声が聞くことができた。 その能力は普通の人にはなく、とても特殊なものだった。 動物が何を話しているのか。 何を訴えているのか。 どんな感情で人間と接しているのか。 人間のように動物にも気持ちがあった。 だが、俺は聞こえるはずの動物達の声にずっと耳を塞いでいた。 彼らの声を聞くたびに、俺という人間を否定されてるように感じた。 姿も違うし、言葉も違う。 獣と人間が分かりあえるわけないと思っていた。 そう、エルドに出会うまでは…。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!