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「それは残念。ですがお客さんはまたここへ来ますよ」
確信に満ちた言葉に、思わず足が止まる。
「ここへ来て、俺と話をしました。つまり縁ができたということ。宣言しましょう。あなたはもう一度、この店へ来ます。その時こそ、何かを買われていくのでしょう」
「…呪い、か?」
「いえ、俺の一方的な願望ですよ」
真名は振り向かずとも、魅弦がぞっとするような妖艶な笑みを浮かべていることに気付いた。
「ではその時の為に、小遣いを貯めておくことにしよう」
「それは嬉しいことで。…ああ、お客さんのお名前を聞いても?」
真名はグッと歯を噛み、振り返った。
「真名だ。神代真名」
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