1―始まり―

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「その分、運動している。それに飲んでいるのはスポーツ系・果実系・野菜系の三種類だから栄養はバッチリ」 「何かそれ、間違っていない?」 友人達が苦笑する中、真名は素知らぬ顔でピーチジュースをすすった。 しかしふと、ストローから口を離し、疑問を出す。 「…でもさぁ、さっきの話だけど」 「スケッチブックの話? 何か気になることでもあった?」 「うん。持ち主も必ず死ぬってところ。手にした人は、それを分かってて使うのかな?」 すると友人二人は互いに顔を見合わせ、首を傾げた。 「さぁ…。そこまでは分かんない」 「でもさ、そうしてまで殺したい相手がいるんなら、使うんじゃないかな?」     
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