籠の中の鳥

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最終手段で体当たりを始めたようだ。 ドンドンと鈍い音が響いている。 そんな原始的なことで開くわけがない。 ドアの鍵が開く前に彼女の体に異変が生じた。 (やっと効き始めたのか。本当に遅延性だったな) 「か…らだ…が…あ…つい…」 「そうだろうね。だって、最初に出した紅茶の中に少し薬を入れておいたんだもの」 「何で?」 「何でって君は僕のものだから。僕が君を簡単に逃がすと思った?」 僕は体が自由に動かない彼女を抱き上げ、寝室に連れて行った。 そこには隠し撮りされた彼女の写真でいっぱいの部屋。 彼女の顔が引き攣っている。 「僕の君への愛、分かってくれたかな?これだけ君のことを愛しているんだよ」 「分から…ない…し…分かり…たく…もない」 「僕の元へ落ちるのももうすぐだよ」 「絶対…落ちない…」 「そう言ってられるのも今のうちだよ?」 それから三日三晩休ませることなく彼女を愛し続けた結果、彼女は僕の元へ落ちた。
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