僕は君の・・・

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「・・・あっつい」 柊さんは室内の温かさに、被っていた布団を捲り目を覚ます。 「夏、起きてたんだ。おはよ」 横で見詰める俺の視線に気付き、少し照れくさそうにそっぽを向く。 「おはよって、もうすぐ3時ですよ?お腹空きませんか?」 「んー、あんまり。喉乾いたな」 「水持ってきますね」 冷蔵庫から持ってきたミネラルウォーターのペットボトルを柊さんに手渡すと、体を起こし まだ眠そうな顔をしながらそれを口にする。 「ありがと。息子がいい子だとホント助かる」 ・・・また『息子』かよ。 あー、イライラする。 苛ついた俺はペットボトルを取り上げ、柊さんの頭上でひっくり返した。 寝起きに頭から水をかけられ、呆然とする柊さん。 「ちょ・・・、何するんだ。ベッド濡れただろ」 そっちの心配? 「これでもまだ『いい息子』って言います?・・・俺のベッドなんで気にしなくていいです。どうせ昨夜の柊さんのヤツでバリバリに汚れてるんで」 「どうしたんだよ急に。遅かりし反抗期か?」 柊さんは、髪から落ち顎を伝う水を手の甲で拭いながら、不思議そうに俺を見る。
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