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三日間の自宅謹慎中、柊さんが何度も求めてきて、だけど俺はそんな気分になれなくて「反省中だから」と言って避けている。
「夏、なあ、今日もダメ?」
「すみません。今日で謹慎終わるんで、柊さんも明日まで我慢してください」
「ずっと一緒にいれたのに・・・夏、意外にマジメなんだな」
あからさまにがっかりしている柊さんを見ていると、申し訳ない気持ちの反面、セックスばかりの彼に少しだけ腹が立ってくる。
それに依存する様になったのは、この人自身のせいじゃないってわかってるけど・・・
グズグズ考えてる自分にも腹が立つ。
「キス、だったらしてもいい?」
ダイニングの椅子に座る俺に正面から跨り、肩に腕を掛けてくる柊さん。
強請るように唇を寄せられて、俺は『そんな気分じゃない』なんて思えなくなってくる。
うう・・・。エロい・・・。
目の前に差し出された艶のある唇を啄んで、甘く湿った舌を吸いたい。
「・・・っ、ダメですって!甘やかさないでって言ったじゃないですか!俺は、反省中なんです!」
すぐにつまんない嫉妬してしまう自分にも、ガキの自分を棚に上げて柊さんを責めてしまう事にも、猛反省中なんです!
何とか理性の方が勝った俺は、肩に乗せられている柊さんの腕を掴んで、顔を背ける。
「・・・夏のケチ」
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