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「噛むんじゃないぞ」
下の男に挿入されたままの後ろに、更に侵入してきた長澤の指で拡げられ、痛くて怖くて、体が震え出す。
痛い。こんなの・・・絶対に挿入るワケない。
押し拡げられた隙間に指ではない塊が徐々に埋め込まれる。
「んぅ────っ、んん───・・・っ」
叫ばずにはいられないほどの暴力的な圧迫感。
口を塞がれていなかったら、どんな声が出ていたかわからない。
痛い。苦しい。辛い。気持ち悪い。いっそ殺して欲しいとさえ思う。
「締まりはいいが、少々動きづらい。男が折り重なる絵面も美しくは無いな」
長澤は腰を前後させながら、分析するかのように言葉を並べる。
好き勝手言いやがって・・・。こっちは死にそうなくらい気分も具合も最悪だ。
この現実から逃避しようと、脳が麻痺して意識が薄れてくる。
これが終わってしまえば、夏の顔が見れる。
クソみたいなヤツらから夏を守れるんだ。
夏が・・・こんな酷い目に、・・・遭わなくて・・・よかった・・・
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