贖罪

2/7
1793人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
・・・こんな時なのに、今自分がしている行為が、いやらしく思えてしまう。 「ハイ。全部外しました。歩けますか?」 「・・・ああ、ありがとう」 立ち上がる柊さんの足は震えていて、足元が覚束無い。 「支えます。行きましょう」 脱衣所に入り、柊さんは俺に支えられながらベルトをなんとか外し、俺に警戒もせずに全裸になる。 ちょっとちょっとちょっと・・・俺には刺激が強すぎるな、コレ。 「っ体冷たくなってるんで、ちゃんと湯船浸かってきてください!」 柊さんをバスルームに押し込んで、俺はリビングに戻った。 ガターンッ え?なに? 大きな音が聞こえて、慌ててバスルームへ向かう。 「柊さん大丈夫ですか!?」 「夏・・・ごめん。コケた。立てない・・・」 もー、ほんと、大人のくせに手がかかる。 「俺も一緒に入ります、いいですね?」 「うん。ごめん・・・」 心配で一緒に入るとは言ったものの、裸の柊さんと二人で、勃ってしまったらどうしよう・・・。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!