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しばらくして、デリバリーのピザが届く。
「いただきまーす!・・・やっべぇ!超うまい!」
「ピザでこんなに喜んでくれるなら、他のものも、きっと食べさせがいがあるんだろーなぁ」
「柊さんはなんで俺を養子にしようと思ったんですか?まだ若いし、イケメンだし、金持ちだし、いくらでも子供作る相手いるんじゃないですか?」
「・・・いないよ。俺は結婚する気も子供作る気もないんだ」
「なんでですか?」
「う~ん、ひみつ。息子に話すような事じゃないしね」
「ちぇっ、じゃあ俺は、お父さんって呼べばいいですか?」
「それは・・・ちょっと抵抗があるなぁ、25で、15歳の子からお父さんなんて、犯罪臭するもんなぁ」
「ですよね。俺の事は夏って呼んでください。父親と息子なのに、君付けは、なんか犯罪くさいです」
「はは、だよな、じゃあ、夏で」
初めて一緒に過ごした夜は、柊さんがすごくいい人だということがわかって、俺はこの人の養子になれて心から良かったと思っていた。
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