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「も~!柊さん、お祝いだからって飲み過ぎですよ!」
酔っ払って、自分の足で歩けなくなった柊さんを支えながら、マンションに帰る。
ドサッ
柊さんをリビングのソファに座らせて、キッチンから水の入ったコップを持ってきてゆっくり飲ませる。
「夏」
「なんですか?」
「ちょっとこっち来て座って」
「はい」
俺は、柊さんに向かい合うように膝をついて床に座った。
「夏、ごめん。俺、ほんとは、夏の親になんてなる資格・・・」
「え?なんですか?」
小さな声でよく聞き取れない俺は、柊さんに顔を寄せた。
顔を寄せた俺の首に、柊さんの腕が絡まって来て、ぎゅっと抱きしめられる。
「柊さん?」
「ごめん、なんでもない。ごめんな、夏、ごめん・・・」
そのまま寝てしまった・・・。
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