同性愛

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「あたしが柊さんに感じた後暗さは、ゲイだったからなのかな・・・だったら最初から望みは無かったって事だよね」 河森は、自分の描いた柊さんの絵をじっと見詰める。 「年の差近親相姦ゲイカップル。応援してやるかぁ」 はあ、と溜息を吐きながらも、彼女は笑顔になる。 『諦め』の二文字が顔に書いてある様に見えた。 「近親相姦は違うから。血縁関係 ねーし」 「そっか。あーなんか、急にお腹すいてきちゃった。夏くんのせいでお昼食べ損ねちゃったし、午後からサボってなんか食べに行かない?」 「食べ損ねたのは、お前のせいだろ」 河森って・・・煩いし、わがままだし、好きな人の絵とかこっそり描いててキモイ所もあるけど、やっぱいいやつかも。 「しょうがねぇな。付き合ってやるよ」 「は!?『奢らせてください』の間違いでしょ!ほら行くよ!トロいやつに柊さんの彼氏なんか任せられないんだからね!」 美術室を出て偉そうに廊下を歩いて行く河森。 いいやつ、って思ったのやっぱ・・・ナシ。
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