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父への恋心
あれから、なぜか柊さんと上手く話せない。
好きだと自覚すると、目も合わせられなくて、柊さんに対して素っ気ない態度を取ってしまっている。
「おはよう、夏」
「・・・おはようございます」
「今日は接待で遅くなるから、夕飯ひとりだけど大丈夫そう?」
「はい。だいじょうぶです」
「じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
ああ~、こんな態度取りたいわけじゃないのに、本当は、いってらっしゃいのハグとかしたいくらいなのに!
柊さんは、俺の態度になんの疑問も無さそうだし・・・思春期とでも思ってんだろうな。俺って、やっぱガキだ・・・
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