初めての

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初めての

翌朝 俺はひとり、柊さんのベッドで目を覚ます。 柊さんが眠ってしまった後、気持ち良さそうな寝顔を見ていたら、いつの間にか俺も眠っていたらしい。 昨日は色々ありすぎて、万里さんに言われるまま柊さんを抱いた事も、過去を聞いたことも、俺の腕の中で眠った彼のことも・・・夢だったんじゃないかと思ってしまう。 ・・・柊さんのベッドなのに、本人いねーし・・・ しばらくそのまま横になっていると、部屋のドアが開いた音がした。 柊さんと顔を合わせるのがなんとなく恥ずかしくて、俺は目を瞑る。 「夏、まだ寝てる?」 ふわっとシャンプーの匂いがして、柊さんが近くにいる気配。 風呂入ってたのか。 ・・・つーか、もしかして柊さん、俺の寝顔見てる・・・? 顔の近くにある気配がなかなか遠のかない。 やべー、目開けるタイミング完全に見失った。 「夏はほんとに、あの子なのか?あんな小さくて軽かったのに・・・・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・ 小さくて軽かったのに、なんだよ? 片目をうっすら開けてみると、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俺を見る柊さんと目が合ってしまった。
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