僕が差し出した手は君にどう映るだろう

地獄の入口

柊さんと付き合う(？)様になって数ヶ月。

最初の頃は毎日セックスを求めてきていた柊さんも、ここ最近は週2くらいのペースで落ち着いているようだ。

セックス依存症、過剰セックス障害の要因は人それぞれ。
柊さんのケースは、あの事故に対する罪悪感と、孤独を打ち消すように体を売っていた事、そして売春している自分への嫌悪感、それを快楽に溺れる事で紛らわせようとまたセックスをする、っていうループから抜け出せなくなった事が大きな原因。

会社を立ち上げてから忙しくなって、他人との性交渉は無くなっていたみたいだけど、頭の中ではずっと誰かに抱かれたいという思いがあったようで･･･

そんな時に俺のフェラ強要によって、欲望を止められなくなって、万里さんに頼るしか無かったらしい。

柊さんが万里さんとセックスしてなかったら、誰かれ構わず股を開いていたかもしれないと考えると･･･万里さんがいてくれて良かったと思ったりもする。

何はともあれ、今は俺がいる事で孤独じゃないって言ってくれてるし、欲求も満たせてるみたいだし、とりあえず幸せ、ではある。

俺としては柊さんがひと言「好きだ」って言ってくれたら、もっと嬉しいんだけど。