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胸を辿った指はさっきキスしていた、お腹を通りぬけ腰骨の辺りをなぞる。
「んっ…」
「強い快感ではないけど、ここも気持ちよさそうだな。」
手はゆっくりと、足の付け根に向かう。
「あ…」
「まだ、触れない。けど…ねえ紗夜、まだ触れていないけど、ここ、付け根も太腿もすごく濡れているの分かる?」
紗夜は首を横に振った。
濡れているかどうかは、自分では分からないから。
「自分ではどういう感じ?」
「分かんないっ…けど、なんか、じゅんてして足閉じたい…。」
「だめ。もうちょっと開いて。」
「っ…ん…」
恥ずかしい…けど、辻堂の声には逆らえない。
おず…と足を開く。
「よく出来たね。」
足の付け根辺りを唇で吸われて、紗夜の身体がびくん、と跳ねる。
「…は、あんっ…」
「まだ、肝心なところには触れてないけど、すっごくとろとろでいっぱい出てきてる。これだけ濡れていれば大丈夫だろ。」
辻堂の指が狭間の肉芽に、そうっと触れる。
その瞬間、紗夜の身体は電流が走ったかのように、ぞくぞくっとした。
反射的に足が閉じようとするけれど、そこには辻堂がいるので、それは出来ない。
「んっ、あ…あ、や…」
「イヤ?嫌ならしない。もし、嫌じゃないならいいって言って。気持ちいいって。紗夜もっとって、もっとしてって。」
「…んっ、あ…分かんないぃ。でも、やめちゃ…や…」
「可愛い、紗夜…」
くすり、と笑った辻堂が紗夜の頬にキスをする。
その時、中に何かが入ってきた感じがした。
「…あ…」
「うん。指入れてる。大丈夫?痛くない?」
「痛く…ない…」
「じゃ、もう少し増やすね。」
中を押し広げられる感覚が強くなり、紗夜は辻堂にぎゅうっとしがみついた。
ゆっくりとした指の動きに、合わせて淫猥な水音が聞こえる。
「や…やだ、恥ずかしいっ…。」
でも、身体を動かしても捩っても、水音は響くだけだ。
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