父の遺品

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父の遺品

「出て行け」 俳優志望の僕は、父から猛反対の末に勘当された。 30年後。 その父の遺品は僕の出演作品で溢れていた。 「隠れて見てたのよ、あの人」 口を半開きにした僕の横で母が告げる。 蟠っていた心が涙となって溶け始めた。
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