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描かなければいけないところ、省くところ。
やはり、この「書く人はここで躓く!」にもあったんですが、
一文を取り出しますね。
『小説の筆者は例えて云えば、料理店の「シェフ」にあたるでしょう。「客」にあたるのが「読者」です。
「シェフ」は、客にどんな料理を食べさせ、どんな味覚を味わわせるか、そのことを常に考えています。「客」は味わった料理が美味しければ美味しいと言えばいいし、出されたお酒が口に合ったなら酔えばいい。それが客の人間性の表現にもなります。
しかし、客が料理を味わったり、酒に酔ったりする前に、「シェフ」が自分の料理を褒めたり、酒に酔ってしまったらどうでしょう。客はしらけて食欲を失ってしまうに違いありません』
ここまで脚注として抽出しますね。
何が言いたいか、というとこなんですけど、
例えば、僕も一文使っていたところがあったんで、今日直したんですけど、(汗
こんな描写があるとします。
ーーA
彼女の髪は艶やかで、目の大きくて、こんな美少女に今まで出会ったことがない。
ーーB
僕はいつも飲んでいるこの酸味がちょうどいい、美味しいジュースを飲むと満足した。
ーー
お気づきだと思いますが、AもBも、主観ですよね、思いっきり。
髪が艶やかで、目が大きい子が、みんな美少女に見えるわけではないですし、酸味がちょうどいいってなんやねんってなりませんか?w
しかも、Bはジュースが目の前にあります。
酸味がある、これはいい。ちょうどいいってどんなくらいなの? 目の前にあるものなら、グルメリポート並みに伝えられるはずです。
ていうか、伝えないと、わかりませんし、酸味のあるものが好きではない読者は、
「えー、すっぱいのなんておいしくないのに」
ってなってしまう、ということです。
それをこう変えます。
ーーA
彼女の髪は艶やかで、目が大きく、その姿はまるで、お人形のような整った顔立ちである。
ーーB
僕はいつも飲んでいる、口に入れたときの酸味がぴりりと舌を刺激して、喉を通るときには、弾ける炭酸がじゅわりと広がる好物のジュースを飲むと、満足感でいっぱいになった。
>>
というような、具体的な表現、をしましょう。
あとは、読者さんの想像力をかきたたせたら、読者さんに委ねましょう!
という、ことです。
ああ、全く、そうだな、と思いました。
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